自分の感情を表に出せない人

感情というのはとても大切なもので、脳の奥深くの心身の調整を行っているところにとても近い場所の脳で統制されています。

そのストレスは最も強力であり、身体症状にもでてきます。

様々な感情が芽生えているのに、それを表現できないでいると、その感情は行き場を失い、不眠や肩こり、身体のあちこちに不調が現れます。

精神的な辛さは全て身体が受け持ってしまっているので、辛いという自覚さえなくなってきます。恐いことです。

このまま進んでいくと、心身症ということになります。

感情を言葉に出す、表現する。それを人に伝えて、それを受け止めてもらえる。

それがカウンセラーであっても、愛する人であっても良いのです。

受容したときに、その感情に素直に反応するのは当然のことです。

子供の時に、感情を抑え込まれたり、又大切な人が反応しなかったりした場合は、自ら感情表現を押さえ込むようにプログラムされてしまっているのです。

カウンセラーが、自らの感情の問題を解決していないと、その問題に迎合してしまいより、クライアントの問題に拍車をかけます。

クライアントは、今のその問題を迎合されたことで、心地良い気分になりますが、より問題を深めるだけです。

感情を出すことを怖がるクライアントが、少しでも感情を出せるようになったら、それを素直に受容してあげること、それが大切です。

抑え込んだりせず、素直に反応するだけで良いのです。

すなわち、抑え込んだり、反応しないというのはカウンセラーの問題なのです。

カウンセラーがカウンセラーマスターのスーパーヴィジョンなどの受けるべきなのです。

そうでないと、クライアントは、その場の心地よさだけで、何回もカウンセリングに通いながら、いつの間にか問題は取り返しがつかなくなり、薬を処方されるだけのことです。