易疲労

最近、易疲労(いひろう)を訴える人が増えてきています。

易疲労とはちょっとしたことで、すぐに疲れてしまう症状です。

また全身倦怠感、易疲労感を中心とした症候群である「慢性放射能症」、「慢性原子爆弾症」(都築正男、「慢性原子爆弾症について」昭和29年2月『日本医事新報』第1556号所収)内部被曝や低線量被曝が原因の易疲労もあるようです。

さて、疲れですが、人間の疲れ方には交感神経型と副交感神経型があるのはご存じでしょうか?
結構、疲れとは、交感神経優位の疲れのほうが一般的に疲れと言われているようです。

例えば、無理をして忙しい毎日を送って、ストレスと闘い、休みも充分取らずに疲れている人です。
いつも体が疲れているので、もう疲れさえ自覚しないようになっているときもあります。
だいたいは、血圧や血糖値が高く、イライラとピリピリがいつもの状態で、なにかにつけて不安感が強く、夜は興奮して眠れません。

これが、人間が活動するときに活性化する交換神経優位の疲れです。
ところがもう一つ、休息する時に働く副交感神経優位の疲れ、これが案外知られていない疲れ方です。

体は自立神経の活動の体調を作る交感神経と休息の体調を作る副交感神経というたった2種類の神経によって制御され、全てを決めているのです。
太極思想における陰と陽が世の中の現象を制御しているのと同じです。
体も自然も複雑な仕組みがあるようには見えていますが、陰陽理論と同じで、体は、興奮するか休息するかの、単純なメカニズムの中で営まれています。

もう一つの副交感神経優位の疲れですが、リラックスし過ぎて、ゆったりと緊張感なく、過ごしている生活の場合です。この場合は、副交感神経優位の疲れを感じる方が多く、最近増えてきています。

副交感神経優位の疲れは、小さな事でも気になって落ち込みやすく、少し動くだけでも疲れる(易疲労)、やる気が起こらないことが多く、夜はすぐに眠れますが、朝起きるのがとても億劫になります。
このような場合は、アレルギー疾患などを助長することもあります。
日中には、自らタイムスケジュールを作ってきびきびとした生活にしたり、食事の量を減らしたりして、活動的にしていると改善されるのですが、何せ、ちょっとしたことで疲れるので、なかなかきびきびもできませんから辛いところです。

交感神経優位の人の疲れは、休めば改善しますが、副交感神経優位の人の疲れは、ただ休むだけだと悪化します。このあたりが、副交感神経優位の人の疲れの改善の難しいところです。

交感神経優位の人は、無理すると交感神経が緊張して、血管収縮が起こります。そこで、血流障害によって低体温となります。この場合はリラックスしてお風呂に入って体を温めて、血管を広げるのが最も効果的ですが、また翌日疲れるのなら余り意味がありません。

副交感神経優位の人は、通常は体が温かいのですが、リラックスするだけで運動量が無いと、代謝熱が少なくなり、筋肉を退化させると、筋肉からの発熱が少なくなって、低体温化を招きます。慢性です。
この場合は、太極拳などもしっかりと武道要素のある套路をして、インナーマッスルを育て代謝を高めることが大事です。
太極拳は副交感神経を発勁に使う武道ですが、全体では交感神経もしっかりと使います。ただ、普通の武道とは運動に使う神経が逆と言うだけです。そういうところから、バランスの良い神経活動を促進する太極拳がお勧めです。太極拳の養生法(内丹術)には全て以上の理論が遙か昔から完成されています。

どちらの疲れにも、太極拳の套路は有効です。体内の循環が促進され、体温があがります。
但し、しっかりとインナーマッスルを意識した、武道の動きを内包している動きで無いと、ただリラックスするだけで、より疲れが増すこともあります。
交感神経優位の人にはリラックスするだけで、まず、疲れの改善の第一歩になりますが、副交感神経優位の疲れが最近増えてきているようですから、このような場合は、ただ、休むのでは無く、内部の活性化を目指した生活や運動が必要なのです。

ただ、易疲労は副交感神経優位の場合の人が多いようです。
最近ちょっとしたことで、すぐに疲れるという場合は、生活の状態を一度見直されることをお勧めします。

花粉症

気持ちの良い気候なのに、やっかいなものが花粉症。現在日本では、ここ10年間での増加傾向は著しく、今後も増え続けると予想されています。なぜここまで、花粉症は増えているのでしょうか?

初めの花粉症はイギリス

近年、爆発的に増加し、現代病の代表とも言われる花粉症。その花粉症は、日本では春先に飛散するスギ・ヒノキを代表に、年間を通して様々な植物に対するアレルギー反応が話題となっています。そんな花粉症問題、他の国々でも発症しているのでしょうか?実は、調べてみると、世界三大花粉症といわれる代表的な花粉症があるようです。

まず1つめは、ヨーロッパの『イネ科花粉症』です。これは世界で最初に発見された花粉症で、今から約180年前のイギリスで、農夫が干し草を扱っているときに突然、くしゃみ、鼻水、眼の充血、ときには喘息のような症状を起こす人が出てきました。しかし当時は、花粉のアレルギーという考えはなく「枯れた草に触ったため」と思われ「枯草熱」と名づけられていました。そして後の1873年、本当の原因がイネ科の牧草の花粉であると立証されたのです。イギリスでは、このイネ科花粉症は、現在も人々を悩ませています。その主は、ヨーロッパ各地・家畜の肥料として欠かせないイネ科の牧草 カモガヤやオオアワガエリなどイネ科の草が原因となっています。日本でも、カモガヤの花粉症は4〜6月頃 に北海道と東北地方で見られます。これはお米をとるために作っているイネではなく、牧草や芝草 として日本へ導入された外来種が原因となっています。外来種は在来種に比べ、花粉飛散が多く、空き地や道ばたでも繁殖して広がっていきました。

2つめは、主に北アメリカの『ブタクサ花粉症』です。これは1900年頃から注目され始め、 アメリカやカナダでは、夏から秋のブタクサ花粉症で大勢の人が悩まされています。キク科の雑草で、河原や牧草地、道端などに繁殖します。日本でも、ブタクサ花粉症は9〜10月頃 見られます。ブタクサは「マッカーサーの置き土産」と呼ばれ、帰化植物として日本に入ってきた当初から多くの人が悩まされました。しかし土地開発による 空き地の激減 などで、花粉飛散数の増加もほとんどなくなり、発症率も低くなっているようです。

3つめは、日本の『 スギ花粉症』です。主に日本固有の植物・スギの花粉を原因とする、つまり 日本にしかない スギ花粉症も、やっぱり世界三大花粉症に入っていました。

1〜4月にかけて 猛威をふるい、日本における花粉症の 約8 割 の原因が「スギ」といわれています。

スギ・ヒノキ花粉が多い理由

日本特有の杉の花粉が多く飛散している原因は、戦後の高度成長期と大きな関わりがあったようです。大平洋戦争で荒れた日本の山の大部分は、林野庁奨励のもとにスギの植林が行われ、戦後の復興に大きく貢献をしました。さらに1960年以降、木材としての人気が高まったヒノキの植林も進みました。このように木材として利用するために大量に植林されたスギやヒノキですが、段々と安い輸入木材におされ、日本のスギ・ヒノキの人気が落ちてしまったことにより、林業に携わる貴重な人材が次々と減少し、スギ林の管理が行われずに枝が伸び放題、放置状態となっていきました。そんなスギの木は樹齢30〜40年ほどで成熟するので、戦後に植林されたほとんどがここ数十年で成熟期をむかえて大量の花粉を飛ばしているというわけです。同じくヒノキ花粉も、数倍に増えています。今、林野庁では樹齢30〜40年のものから優先的に伐採していますが、思うように進んでいないのが現状だそうです。

また、ただでさえ管理されずに茂っているスギやヒノキが大量にある上に、都会では当たり前となっている舗装道路も、花粉が大量に飛び交う一因となっています。もし花粉が湿ってデコボコした土に落ちれば、再び舞い上がりにくいですが、アスファルトでは、一度落下しても 風や上昇気流でまた舞い上がってしまいます 。すると空気中に飛んでいる時間が長くなり、その分人に吸われる機会も多くなるのは当然のことといえるでしょう。

都会の方が花粉症になりやすい!?

スギの花粉は、都会よりも山の中のほうが大量に飛んでいるはずなのに、ビルの立ち並ぶ街中での方が発症率が高いのだそうです。これは、車の排気ガスなどの空気中の化学物質と花粉がなんらかの反応を起こし、そのことが花粉症の発症に影響しているのではないかといわれています。また、人間の鼻の粘膜や肺が、車の排気ガス等の化学物質で痛めつけられており、そこに花粉のアレルゲンが入り込むと、花粉症を起こすのに関わっているIgE抗体が体内で効率よくできてしまうことが確認されています。大気汚染は、花粉症発症に大変大きな影響を及ぼしているのです。

また、アレルギー症状は自律神経と深くかかわっているため、ストレスや疲労で自律神経の調節が乱れ体の免疫力が低下すると、花粉症の症状も出やすくなります。この免疫低下には、食生活も大きく関わってきます。戦後、日本人の食生活がどんどん欧米化し、動物性脂肪やたんぱく質中心の食生活へと変化してきました。肉などの たんぱく質 の摂取が多くなると、異物への反応が過敏になる=アレルギー体質になりやすいと考えられています。また、インスタントやスナック類、ファーストフード、保存食などが増え、 食品添加物 を小さい頃から摂り続けていることも、こうした体質変化の原因としてあげられています。

花粉症改善には、鼻呼吸を!

花粉症の発症の一因が大気汚染であることは前回のマガジンのとおりですが、実は、口呼吸も大変大きな原因となっていることが最近の研究で分かってきました。

スギ花粉のタンパク質、大気汚染、口呼吸の条件が複合することで、花粉症は起きるというわけです。

本来、哺乳類の呼吸器官は鼻で、口は食べ物の入り口です。しかし、しゃべることによって、鼻が繋がっている口でも呼吸することができるようになりました。

この口呼吸が無意識のうちに常習化しているのが、一番の問題なのです。

鼻から吸い込まれた空気は、鼻腔を通る間に空気中に漂う細菌やウイルスなどの有害物質が除去され適度に加湿加温されて、酸素が吸収されやすいかたちとなり、肺に送られます。

しかし、口で空気を吸った場合、冷えて乾燥した空気が、いきなり扁桃組織の温度を下げます。

すると、喉に存在する酸素を好む好気性菌が、扁桃の細胞から白血球に取り込まれて体じゅうにばらまかれ、さまざまな器官や組織の細胞を汚染して細胞内感染症を発症します。

その結果、感染した細胞内のミトコンドリアが働かなくなります。

そこにスギ花粉と大気汚染物質の複合体が抗原となってできる抗体との反応、すなわちアレルギー反応が、細胞内で炎症症状として起こる、これが花粉症なのです。実は、このミトコンドリアこそ、花粉症のような急性免疫病において最も重きを置くべき存在なのです。

人間の身体は、約60兆個の細胞から構成されています。

皮膚は数時間、骨なら数カ月で新しい細胞がつくり出され、常に新しい組織ができあがっているのです。

このように健康な身体を維持するための細胞の更新を「新陳代謝(リモデリング)」 といいます。

そして、その細胞の中で呼吸をし、エネルギーを製造しているのが、このミトコンドリアなのです。

つまり、「ミトコンドリア」が健常であることによって、 それが花粉症などの過剰反応を和らげる唯一の方法となるのです。

全ての急性免疫病において、この定義が当てはまります。

花粉症を和らげるには、つまり、口呼吸を鼻呼吸に矯正し、ミトコンドリアの働きを活性化しておくことです。

そうすると、花粉症のシーズンも、昼間の内はいくら外に出ていても,ミトコンドリアが活発ですので、ほとんど発症しません。家に帰ってから、衣服の花粉を落として、シャワーに入り、鼻うがいと、目洗いをしておくと、副交感神経が優位になりミトコンドリアの活動も沈静化する夜も、不思議なほど症状が出ません。

花粉症のシーズンが終わったら、来年に向けて、口呼吸の練習をお勧めします。日中の運動も大事です。ミトコンドリアを健全に強くしておくことが、花粉症の症状を軽減するひとつの方法です。

食生活と花粉症

食事対策は速効で花粉症に効果があるわけではないかもしれませんが、意識的に食について考えると自然と栄養バランスがとれた規則的な食生活になり、それに伴い免疫のバランスを保つことにも繋がっていきます。食品添加物が多く含まれているインスタント食品などは極力避け、甘いもの、冷たいもの、刺激物(辛いもの、アルコール、タバコ)なども控えたほうがよいとされています。また、肉・卵・乳製品なども摂取しすぎると花粉症になる確率が高くなると言われています。免疫を活発にさせ、花粉症に効果がある食事でお勧めのものは、身体が温まるような食事です。つまり、穀類や、豆類、芋類、生姜、ハチミツなど、昔から日本人が摂取してきたような食材を主に摂取するのがいいようです。

また、お茶でも最近は多数の茶葉が出回り、気軽に珍しい植物の抽出物が摂取できるようになり、その中でも花粉のアレルギー症状を緩和するようなお茶を紹介しましょう。

●甜茶(てんちゃ)

甜茶とは中国の甘いお茶で、木の葉から作られた甘いお茶の総称だそうです。

『甜』は『舌が甘い』と書きますから、その独特の味は名前にも表れています。古くからある薬草茶のひとつである甜茶は、中国では多くの幸せを願うものとして飲用されてきたようです。効能によって植物の原料が違う甜茶の中で、花粉症に効果のある原料は、バラ科植物からできた甜茶で、抗アレルギー有効成分が含まれています。その主成分は、甜茶ポリフェノール、ルブソシド、各種アミノ酸、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄などのミネラルが含まれており、その代表成分甜茶ポリフェノールが、アレルギーに有効な成分です。辛いアレルギーの症状を引き起こす原因であるヒスタミンの分泌を抑制する作用と、炎症を抑える作用があります。また甜茶は、解熱や咳止め効果もあるので、風邪の諸症状を抑えるために、古くから飲まれてきました。体を温めてくれて、胃腸にも優しく、食後の消化のお手伝いもしてくれるのです。

●グァバ茶(シジュウム茶)

グァバはシジュウムの和名で、シジュウムとはハーブとしての名前です。昔から漢方薬として用いられており、薬としての名前は『蕃石榴(バンザクロ、またはバンセキリュウ)』と呼ばれています。温帯から熱帯にかけて分布し、葉も果実も乾燥してお茶として飲まれており、グァバの果実は、熟すとほんのり赤く薄い甘みがあります。葉と果実でそれぞれ含まれている成分や効能が異なります。葉の主要成分は、クエン酸、シュウ酸、乳酸、リンゴ酸、ギ酸、ビタミンA、ビタミンC、タンニン、脂肪油、精油、揮発油、樹油、ビタミンB群、インスリン様成分や芳香族化合物。果実の主要成分は、多量のカロチンやビタミンC、カリウム、カルシウム、リン、鉄分などです。グァバ茶に含まれるグァバ葉ポリフェノールという成分は、糖を分解してブドウ糖にする酵素の働きを抑制し、血糖値上昇を抑え、糖尿病の予防に効果あると言われています。同じくポリフェノールの一種であるタンニンには、体の中の活性酸素を取り除いて血液をサラサラにする効果があります。そして、グァバ茶はアレルギー反応の原因であるヒスタミンやロイコトルエンを抑える効能もありますので、花粉症などのアレルギーに対する効果があると言われています。この花粉症を抑える成分は、葉を使ったグァバ茶に比べ、実を用いた方がより花粉症に対する効果が高くなっているそうです。その他の効能としては、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、疲労回復、美肌効果、口内炎、高血圧、免疫力強化、抗酸化作用があるとされています。

●シソ茶

シソの葉は漢方生薬のひとつです。シソ(蘇葉)の名は葉が紫色で、香気がさわやかで食欲がすすみ、人を蘇らせることからつけられました。シソには防腐作用があり、さしみなど料理についているシソは、食中毒や魚毒を中和するのに有効です。また、シソの葉には気分を壮快にする働きがあるため、ストレスや初期の風邪には、煎じて飲むと効果があります。入浴剤として葉を袋に入れて湯船に入れると、体が暖まり、冷え性、肩こり、神経痛、リウマチによいとされています。最近では、花粉症を防ぐハーブとしてよく利用されるようになってきました。シソの葉や種に含まれるポリフェノールが、鼻づまりの原因となるロイコトリエンや、くしゃみや鼻水、目のかゆみを引き起こすヒスタミンの生成を抑えてくれるからです。さらに、シソには、体内に入るとEPAという物質に変化するαーリノレン酸が豊富に含まれています。EPAとは、免疫系を正常にする働きや、かゆみのもとにもなる炎症物質の生成を防ぐ作用があります。これらの効果は、青ジソよりも赤ジソの方が、また葉よりも種子エキスの方が高い傾向にあるそうです。

花粉症の症状を緩和する製油

下記に花粉症の症状緩和に効果があるオイルをご紹介したいと思います。

【ユーカリ】

抗菌性が強くて、鼻とかの粘膜の炎症を抑えてくれる効果があります。ユーカリには1.8シネオールという炎症を抑えてくれる成分が多く含まれています。ユーカリは感染症の治療に使われていたという話もあるように、現在ではのど飴や軟膏などの医薬品にも含まれているようです。

【ティートリー】

強い殺菌効果があり、免疫力を刺激してくれる作用が期待できるために花粉症の対策にもなると思います。香りはすっきりしているために使いやすいですが、苦手な人もいると思いますので試してみてから使ってみることをお勧めします。

日本を始め、世界の主要国でも問題になっている花粉症。大気汚染をはじめ化学物質が蔓延している現代社会に生きていれば、免疫バランスが崩れやすくなって当然のことといえます。アレルギーの原因は「免疫系」の乱れです。外から侵入しようとしたり、身体の中で生じた「異物」から「自己」を守ろうとする防衛システムが過剰に反応し「自己」そのものを誤って攻撃することでアレルギーは起こります。花粉やハウスダストなど原因となる異物はさまざま。しかし、免疫系が「異物」と「自己」をきちんと見分けられない限り、アレルギー体質は改善されません。だからこそ、より感受性をとぎすまして自分自身の心と体のバランスを見つめるように心がけることが大切なのでしょう。疲労をためない規則正しい生活、バランスのとれた食事、体を暖める、人間の自然な鼻呼吸、免疫系の働きを良くしてくれる植物を活用するなど、薬に頼らずに自分自身の免疫力を活発にしていくことが一番の花粉症対策です。

10年以上花粉症に悩まされている人も、鼻が詰まっているときには生理食塩水での鼻洗浄をしたり、家にいるときにもマスクをして多少の口呼吸をしても暖かい湿った酸素を体内に取り入れるようにしたり、時々鼻で意識的に深呼吸をしてみたりと、鼻呼吸を意識することと、夜は番茶にすりおろした生姜をいれた生姜茶を飲んで寝たり、昼間に適度な運動を心がけたりするようにしていつも体を暖めることを心がけ、体内のミトコンドリアを活発にするよう取り組み始めました。

また、免疫改善の手助けをしてくれる身近な植物も大活躍させています。特にエキナセアブレンドティーは、ちょっと寒気がしたり倦怠感を感じたときに飲むと、本当に体に良いものが染み渡っていくような感覚がして風邪のひき初めが回復していき、冬から春にかけてのこの時期、人気の高いお茶です。

 

 

 

 

 

 

 

内部被曝で重大な疾患の恐れ新刊JP – エキサイトニュース

以前よりもすぐに体がだるくなってくる。そんな感じはありませんか。

内部被曝で重大な疾患の恐れ2012年3月26日 19時00分シェアする73 福島第一原発事故から一年が経ちましたが、壊れた原子炉建屋からは今もなお放射性物質が漏れ続けています。この事故によってこの先何十年も放射能と付き合わなければならなくなってしまった日本で、これからどのようなことが起こるのでしょうか。 医師として広島の原爆を経験した肥田舜太郎さんは、著書『内部被曝』(扶桑社/刊)の中で、長期間にわたり低線量の放射能に被曝し続けることによる健康被害の危険性を指摘しています。

引用元: 内部被曝で重大な疾患の恐れ新刊JP – エキサイトニュース.

タバコに放射性物質 | 日経サイエンス

たばこをなぜ吸うのか?たばこを吸う私は何者なのか?深く自分を考察していくところに真実が見える。そんな起爆剤になる記事がこれかも知れない。私は母が縦隔腫瘍という癌で亡くなった。その頃からたばこが体に与える影響を研究している。ある科学センターで、たばこを吸ったときの血液の逆流と,細胞の酸欠を目のあたりにしたとき、我が体の細胞に愛おしさがわき上がったものである。きっぱりと長年のヘビースモーカーから卒業した。新たに知ったこの知識はこれから人々にどのような影響を及ぼすものか見つめていきたいと思う。

放射性同位体ポロニウム210は,多くの人が考えているよりもずっと身近なところにまで広がっている。世界で年間に6兆本近いタバコが吸われているが,その1本1本が少量のポロニウム210を肺に送り込んでいるのだ。 植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。

引用元: タバコに放射性物質 | 日経サイエンス.

今年、花粉が少ないのに花粉症デビューが急増

それを考えてみる。
テレビに登場した医者は、時期が遅く始まり、対策をしていなかったのが原因。と言っていた。
花粉症でない人が対策をする?まあ、テレビにいち早く登場するえらい人の言うことも含めて検証するとして、考えてみましょう。

下記の記事のように、花粉そのものの原因と言われていますが、海外でも国内でも、花粉自体に過敏になるのであれば、個人個人の体質の問題であり、個人差があり、統計学の常識で行くと、杉花粉の多い郊外に住む人の方が多くなるはずであるが、断然都会の方が多い。

花粉症は花粉が原因ではあるが、その花粉が体にとって異常なものであるとされるには、それなりの付加する理由が必要。

なぜなら、花粉は大昔からあるが、花粉症は近代になって多発。郊外の花粉と都会の花粉、昔の花粉と今の花粉の違いを考えるのが最もつじつまが合う。ここまで言うと、簡単に理解できるのが、何にでもくっつく花粉は、何でも取り込むのであり、空気中の有害物質と結びつくのは容易であり、空気中の有害物質は昔よりも今が多く、郊外よりも都会が多いからである。特に、車の多い大都市では極端に花粉症が多い。下記の記事にも有るように、本来は害のない花粉が体から入場禁止とされるのは、花粉の所持品(空気中で付着するもの)が危険物(有害物質など)だからである。そしていつもこいつら(花粉)は、危険物を持ってくるとして要注意としてアラームが鳴り響き、レッテルを貼られた花粉が危険物を持っていなくても、体は警戒態勢になるのである。これが花粉症である。だいたい何もない花粉で過剰反応するのは、おかしいのである。花粉はもはや都会や現代社会の危険分子と仲良く付き合う危険分子なのである。花粉は都会に来て不良と付き合ってしまったからである。郊外の花粉は不良と付き合っていないので、その花粉しか知らない体は花粉が不良などと思わない。

栃木県の山奥で林業を長くしていて、48才を過ぎた男性。一切花粉症など発症していなかったが、東京に住む娘のために一時期東京に住んだ。するとどうであろう、その翌年に花粉症を発症した。2年間悩まされ、また栃木県の山奥に戻ったところ、数年間ひどい花粉症が治まらなかった、しかし56才になった頃、花粉症がぴたりと治まった。周りは花粉だらけであるのにである。その後は一切発症しなかった。このような理由はどうであれ、事実をどう考えるかが大切である。

ディーゼル排ガスと花粉症との関係

花粉症の表の原因が花粉そのものであるとすると、裏の原因に挙げられているのが、ディーゼルエンジンの排気ガス(DEP)に含まれる微粒子です。DEPは、Diesel Exhaust Particlesの略で、ディーゼルエンジンの不完全燃焼によって出てくるのですが、これが体内に入ると、通常の3~4倍もの抗体が生み出され、花粉に敏感に反応するようになってしまうという報告があります。

引用元: 花粉症は国民病 Part3 – 花粉対策特集2012 – 環境goo.

さて、今年は、花粉が少ないのに花粉デビューが異常に増えているとのこと。去年と空気の汚染度は変わらないはずであるのに。・・・

しかし、今年の花粉は持っているものが、なんと放射性物質である。このような危険極まりのないものに対しては、例え微量であったとしても,人間の体の防衛本能は見逃さない。

これが正常な防衛体制である。この防衛体制があるから、今年は花粉デビューしたと考える方がより納得がいくはずである。

花粉と放射性物質の関係は花粉と放射性物質で詳しく紹介しています。

最近話題の成長ホルモン

人間の体で生成されるホルモンは、身体の恒常性を保つため、さまざまな臓器、細胞の機能を最適な状態に保つために多くの役割を果たしています。

多くのホルモンは血液中を流れて、全身の臓器、細胞に行き渡り、必要な場所でその機能を果たしていきます。 その中でも特に、最近、テレビや雑誌で「ヒト成長ホルモン」がしきりに紹介されています。

ヒト成長ホルモンは脳の一部である脳下垂体前葉という部分で作られる特殊なホルモンで、その名が示すとおり、人間の「成長」に関する働きを持っています。 英語で”Human Growth Hormone”といい、よくその頭文字をとって”HGH”と表記されています。

ヒト成長ホルモンは様々な組織の健全な新陳代謝をうながし、タンパク同化作用(筋肉や髪を作る)、脂肪分解作用、骨伸長作用(身長が伸びる)、皮下組織水分貯留作用(肌がスベスベになる)などの作用があり、結果的に多くの器官によく見られる老化の進行を遅らせることができるそうです。

しかしながらその成長ホルモンのが体内で分泌される量は、3~17歳がピークで、20歳を過ぎると10年間に14%の割合で徐々に分泌量が減り始めます。そして60歳にもなると、75%減も決して珍しくは有りません。

このように当然ですが、成長ホルモンの分泌を含め、年をとってくると次第に身体機能が低下してくるのです。

そのような中で、東洋でも昔から不老長寿などを目指す思想もあり、「若返りたい」という願望は、人のの常だと思います。

身体を若返らせることを、「アンチエイジング(antiaging)」と呼び、すでに国内外でも産業化されています。その中でも、米国では1万人がアンチエイジングのためにとても高価な成長ホルモンの注射を受けているというのです。

成長ホルモンは、一流医学雑誌の論文によれば、高齢者に成長ホルモンを投与すると、筋肉量が増え、体脂肪量が減るのだそうです。

成長期を終えた後も、成長ホルモンは微量ながら心身ともに健康を維持する為に分泌し続けます。

怪我の治り、健康な髪の毛と肌、脳と内臓の正常機能、健康な骨の維持等、いずれも健康を維持する上で不可欠な役割を果します。

成長ホルモンが正常に分泌されていると、筋肉の健康的な維持、体力維持、疲れにくくなる、体脂肪が減る(特にお腹の周り)、骨の強化、肝腎機能の向上、脳の活性化、シワが無くなり肌が若返る、白髪抜け毛予防、コレステロール値の減少、間接の強化、そしてパーキンソン、アルツハイマー病、又エイズ患者にも体調を良くする効果が有ると確認されています。

バクテリアの感染を防ぐ免疫細胞の能力を高めたり、アレルギーや感染から来る病気が、回復へと向かった事や、免疫力を維持する役割にも寄与しているようです。

動物実験ですが、成長ホルモンが肺ガンの進行を著しく遅らせたという事もあるようです。

このように健康な体を維持するには、年齢に応じた適切な成長ホルモンの分泌が大切であるということが科学的にも証明され、注目されているのです。

成長ホルモンの投与

その成長ホルモンを、美容外科などで注射で投薬するようですが、半年分で200万程度するようです。一部のセレブのための療法といわれているのもこのためです。

以前海外では人の死体の下垂体から抽出をして利用していたようですが、現在は遺伝子組み替え技術で抽出されたアミノ酸191個が連鎖する人成長ホルモンが使用されているようです。遺伝子組み換えでさえ、よくわからないものですから不安です。

注射で体内に注入する方法が主流でしたが、高額なため一般人にはなかなか手が出ませんでしたので、注射で体内に注入する方法と似たような効果があるとして口の中の舌下粘膜にスプレーするスプレー式成長ホルモンや、成長ホルモンを増加させるというサプリメントが人気を帯びています。

成長ホルモン投与の副作用

あるサイトでは癌患者がHGHを外部から摂取すると癌も成長するという意見があります。これに対してアメリカでは癌は成長しないという意見が現在の定説といっているサイトもあります。このあたりはまだよくわからないところのようです。

しかしながら、副作用として 血液中のIGF-I(成長ホルモンにより増えるホルモン、IGF-Iが高いことは成長ホルモンが高いことを反映する)の濃度が高いほど前立腺癌の発症率が高い、という研究の発表の他、成長ホルモンが投与された人では、大腸がんやリンパ腫などの発症率が上昇し、がんによる死亡率も高くなるとの報告もあります。そればかりではなく、成長ホルモン投与は、糖尿病の発症率も上昇させるそうです。

何でもそうだと思いますが、人間が衣服を身につけ始めて体毛が退化したように、体外から成長ホルモンを摂取するということは、そのホルモンを分泌するメカニズムや、又それと共同して働くメカニズムなどにも狂いが出てくるのは当然だと思います。人体への過剰なホルモンの投与は想像以上の危険な副作用をはらんでいるということは、多くのホルモン療法でもすでに実例も多くあることから、成長ホルモンも例外ではないのではないでしょうか。

 体内のホルモンバランスは自然なもの

加齢に伴い、私たちの体の中では、ホルモンをはじめとした様々な物質の量が減っていくのです。もちろん、これらの物質が足らないために身体機能が低下しているのかもしれないのですが、逆に身体機能の低下に応じて減ってきている可能性もあるのです。

もし、成長ホルモンが低下したために老化が進行したのであれば、成長ホルモンを補てんすることにより若返るかもしれませんが、老化という現象に順応した結果、成長ホルモンが低下しているのであれば、それは何らかの理由がある事であり、成長ホルモンを無理に外部から投与することはかえって害となると考えることができます。

老化は私たちが考えているほど単純なものではないはずです。

人間の高度な生理メカニズムは、どのような科学や医学が頑張っても、まだまだ真似をすることができないのは当たり前です。

成長ホルモンも人間の成熟に応じて大人になってからも分泌されています。

老化していく体を維持するためには、この成長ホルモンが不可欠で、体力の低下などを防いだり、心身を正常に維持する重要な働きをしていることもわかっています。

 健康な成長ホルモンの分泌

「寝る子は良く育つ」ということわざがあります。

成長ホルモンは、一日の中にも分泌の周期があり、おもに夜10時頃から夜中の2時頃の睡眠中に一番多く分泌されます。

それは、 体の再生・成長には、細胞の不活動状態を必要としているため、 細胞の分裂・増殖・再生は、睡眠時などの安静時に活発に行われるからです。

又、成長ホルモンを分泌する脳下垂体は、副交感神経が活性化している条件下で、働きが良くなります。

リラックスしていると副交感神経が活性化します。

そのため、睡眠につくまえまでに副交感神経を最も高めておくことが、睡眠時の正常な成長ホルモンの分泌を促します。このように、成長ホルモンの分泌を高めるためには、リラックスが必要なのです。

緊張状態は副交感神経の働きを阻害して、成長ホルモンの分泌をさまたげます。

夕食後には、リラックスタイムを過ごしたら、そのまま眠りにつくという流れに持っていくことで成長ホルモンが正常に分泌される良い睡眠に繋がります。

この時間に、覚醒作用があるタバコを吸ったりカフェインを含んでいる飲み物を飲んだり、激しい運動や、目や脳に強い刺激を与えるようなことをするのは良くありません。

また、空腹を感じると緊張して交感神経が活発になりますので、空腹感に襲われる前に眠る事が大切です。寝てしまえば副交感神経が活発に維持されますが、遅くまで起きていると空腹感にさいなまれるばかりか、成長ホルモンの正常な分泌の時間を失ってしまいます。又、成長ホルモンは、直接体の各器官に働く場合と間接的に働く場合があり、間接的に働く場合は、成長ホルモンが肝臓などにはたらきかけて、ソマトメジンCという物質を分泌させ、それらが体の各器官に働きかけますので、夜寝るまでの3時間のお酒や食事も肝臓に負担を掛けるので良くありません。

若返りダイエットと成長ホルモン

成長ホルモンは必要な筋肉をしっかり維持しながら、余分な脂肪を分解する働きがあり、分泌が正常であれば、自然なダイエットになります。

成長期を過ぎると基礎代謝量は急減しますが、これは筋肉が減少して代謝量が減っているわけではありません。基礎代謝量の増減は、成長ホルモンの増減と密接な関係があります。睡眠時の代謝は消化ではなく、体内の脂肪を分解してそのエネルギーを作り出します。成長ホルモンの分泌は年齢とともにへっていき、基礎代謝量もへりつづけます。つまり、夜、脂肪を分解する量も減り続けているということです。ですから、中年を過ぎて良い睡眠をとらないと、より分泌が減るので,メタボリックを助長するということになります。逆に、この成長ホルモンを正常に分泌することで、寝ている間に脂肪を分解してくれるので健康な若返りダイエットになるのです。

食事と成長ホルモン

成長ホルモンはビタミンやミネラルなどと違い、体内にある細胞でしか作られないため、食事からはほとんど補給できません。しかし、成長ホルモンの分泌を刺激するアミノ酸に、アルギニンがあります。消化・吸収されたアルギニンは、血液中に流れると、成長ホルモンの分泌を刺激します。

適度な運動などで、破壊された筋肉細胞は、分解されてアルギニンなどのアミノ酸となるのですが、これらのアルギニンが成長ホルモンを刺激し、再びアミノ酸からたんぱく質となり、筋肉細胞を再生させるという新陳代謝を活性化しています。

結論から言ってしまうと、食事で成長ホルモンの正常な分泌を応援するには、基本的には栄養バランスの取れた3食規則正しい食事をして、アルギニンが多く含まれる食品などをうまく利用するしかないのです。

アルギニンは、 鶏肉、 海老、牛乳、きゅうり、マカ、小麦胚芽、大豆、ひまわりの種、落花生、ゴマ、クルミ、などに多く含まれていて、ビタミンB6(レバー、まぐろ、かつお等に多く含まれます)と共に摂ると効果的だといわれています。

また、成長ホルモンの材料となるビタミン、ミネラルの摂取も大切です。

人間は食事を摂ると、体中の血糖値が上がります。血糖値が上がると分泌される成長ホルモンの量が下がります。血糖値が上がったまま、成長ホルモンがたっぷり分泌される時である睡眠に入ってしまうと、成長ホルモンが正常に分泌されません。その上、起きているときよりも食べ物から栄養素を多く吸収していまうため、太りやすくなってしまいます。太りやすくなってしまうと、さらに成長ホルモンの分泌量が下がるという悪循環になってしまいます。

運動をすると若返りの力が出てくる。

■身体の若返り

 運動をすると筋肉や骨の細胞が破壊されて、その再生が必要となります。この体の再生の必要から、成長ホルモンが分泌されます。このように、成長ホルモンは、運動の後に多く分泌されます。それは運動のための骨や筋肉の修復に使われ、その成長ホルモンは多くの臓器にも新陳代謝を促し、若返りの力を生みだします。

しかしながら、ハードな運動によって筋肉が大量に付くと、男性ホルモンがたくさん分泌されます。男性ホルモンの過剰な分泌による副作用は多く知られており、中年を過ぎると注意が必要です。

成長ホルモンの正常な分泌のための運動はあくまで適度に、太極拳のように身体を動かしていて「気持ちがいい」と思える程度に行うのが適しています。

姿勢を正し、脊柱の歪みをなくすと、成長ホルモンの分泌が促進されることも明らかになっていますので、太極拳などは正に最適だといえます。

このように、 老化を防ぐためには、最適な運動が必要なのです。

以上のように、筋肉は、使わないと成長ホルモンが分泌されないので、どんどんと萎縮してしまうことになります。宇宙飛行士や寝たきりの病人の筋肉は衰えます。

運動をすれば代謝能力が上がり、血流が良くなります。その結果、抗酸化物質も細胞内に取り込まれます。過激な運動はフリーラジカルを発生させて逆効果ですが、適度な運動は不可欠なのです。

■肌の若返り

運動により、骨が強化されるときには骨の基質中のコラーゲンの合成も盛んになります。

コラーゲンの合成が盛んになると、骨や腱だけでなく、皮膚の柔軟性が増すという報告があります。

適度なスポーツによる適度な肉体的ストレスによって、骨や筋肉の再生が成長ホルモンにより活発化します。同時に肌も活発に再生され、輝きを増すのです。

皮膚は体の中で一番分解・再生のスピードが速いところです。皮膚は身体を外部から守る最前線ですから、細胞の入れ替わりも激しいのです。ところが、年齢とともに成長ホルモンの分泌も、コラーゲンの生成能力も落ちていきます。

最近は肌の若返りのために、コラーゲンを経口摂取するそうですが、経口摂取したコラーゲンは胃腸で分解・吸収されるため、ほとんど意味が無いそうです。

従って肌の若返りには、適度な運動と、リラックス、十分な睡眠と、アルギニンを含んだバランスの良い食事で、成長ホルモンの正常な分泌によって、骨が強化されるときのコラーゲンの合成を盛んにすることが、最も効果的であることがわかります。

太極拳のようなゆるやかな武術運動は、独特の動きで適度にインナーマッスルに圧力を加え、骨や筋が強化される事が知られています。その結果、細胞を新たに生まれ変わらせる働きをする成長ホルモンの分泌が促進されるのです。

■太極拳のすすめ

太極拳はゆっくりと粘らせて動くことで、骨とインナーマッスルに負荷を与えます。反動は一切利用せずに体の重心の移動に従って動きます。そうする事によって腱や靭帯に負担を掛けず、骨とインナーマッスルだけに負荷をかけることができます。そうすると正常に成長ホルモンが分泌されるのです。

やり方としては、山を登って下るように陰陽をつけて行う事が大切です。もちろん呼吸も伴いますが、意識はしない方がいいそうです。負荷の感覚を受けながら、気持ちよく楽しく行うのがコツです。

時間は、10分~30分程度でよく、週に2・3回程度行うだけでも効果があります。

ゆっくりとした動作でインナーマッスルに力を加え続けることによって、インナーマッスルは適度にゆるやかに乳酸を発生します。

そのため、乳酸が成長ホルモンの分泌を促すことによって、体脂肪が分解されやすくなるのです。太極拳の負荷は自分の体重を使った自然な負荷ですので、体に無理をかけることもありません。

■加圧トレーニング

腕と脚の付け根に専用の圧力ベルトを用いて圧を加え、血液の流れが少ない状態を一時的につくる「加圧トレーニング」というものがあります。

成長ホルモンの分泌が増えて、脂肪を燃焼させたり、肌の弾力を高めたりするなど、ダイエットやアンチエイジングの効果があるということで多くの芸能人などに最近は人気急上昇です。

このように、すっかり、有名になってしまった「加圧トレーニング」ですが、血流を意図的に止めて無理な運動をすることで、一気に新生血管の量が増えて筋肉量が短時間で増えるというメカニズムなのです。

しかしながら、内科的には身体に無理な状態を作ることが、年をとってから体がガタガタになったり、血栓や癌の悪化の問題や、免疫低下など多くの問題を含んでいるようです。

人間の体は頭で考えるようには、都合良くは出来ていないということです。

その上、加圧トレーニングは、脳に間違った信号を意図的に送り続けることで無理矢理つけている筋肉ですので、非常に落ちやすいとも言われています。

「極端な事をやれば、極端に非凡な結果が返ってくる。」ということですね。

又やっかいなことに、運動をすると必ず必要の無い活性酸素が大量に発生します。活性酸素の害は、あらゆる病の引き金になっているということが近年分かって来ています。

加圧トレーニングのような、極端に負荷をかけるようなトレーニングをやれば、おそらく通常のトレーニングよりも大量の活性酸素が短時間に出てくることは容易に想像がつきます。

 

 このように人間の成長や老化もそれなりの理由があって、とても複雑な科学や医学で完全に解明できない仕組みで営まれているわけですから、できるだけ素晴らしい人間の元々持っている機能を使って、健康な成長と老化を維持したいものです。

花粉症と癌

あくまでも経験的にで有るが、人生55年生きてきた経験の中で、私の母を含め癌で亡くなった人、または癌になった人で花粉症になった人はいなかった。

私の身近な人は、60代に癌を患ってから手術で完治し、その後リラックスを心がけた生活をし始めたら70才を過ぎて花粉症が発症した。他にもこんな人は多い。

私もそうである。30才ぐらいまでは、ひたすらお金儲けに奔走していて、重度の自律神経失調症を26才の時に発症し、その時からより太極拳に没頭して、体質を改善して、師から太極拳の印可を受けて、人に教え始めた頃から花粉症を発症した。(医者には塩分を一切取らないという極端な生活が原因と言われたが。)

その後、急激に仕事が成功してからというものは、忙しくしており、花粉症はぴったりと止まった。あまりにもめまぐるしく、変化する日常と、魑魅魍魎たちとの掛け合いに嫌気がさし、仕事など一切せず、蓄えた財産で、30代後半に隠居生活に入り、ひたすら太極拳と、自立厚生の研究に没頭し始めたことから、また花粉症が再発した。

しかし、この頃流行った、血管年齢や脳年齢を調べてくれるというイベントで、検査された数値は、なんと全てが20歳代という結果である。花粉症が発症していなかった頃(30代の忙しい頃)は年相応だった記憶があり、もっと以前(20代の頃)は人間ドックで少し節制した方が良いと言われた記憶がある。

私の周辺では、忙しくしているものが癌で亡くなり、癌が発症することは明かである。そして、のんびりと生きている人は花粉症を発症するというのが私の経験則である。

30代の頃教えていた私の太極拳の弟子は、いうなればアウトローばかりで、夜はクラブで酒を飲み、日々緊張の中にいるものばかりであったので、最初は誰一人花粉症のものはいなかった。

しかし、ある時期になると、数人のものに花粉症が発生した。私と同じようにである。そのものたちは、自然な技が出て太極拳がとてもできた。

相変わらず上達しないのものの内、肝臓癌が発症してこの世を去ったものがいた。練習中も、いつも、興奮していたことを覚えている。他にも数人炎症系の病気でやめていったものも覚えている。

中には、癌の再発を繰り返して2回手術した人間が、すぐ再発する可能性が高いといわれていたらしく、病院の治療が嫌だから、太極拳で治してくれといって、私の弟子になった。(そんなもの治るかどうかはわからないと言ったのだけど)

結構私より年上の人であったが、練習に通う内、彼も花粉症になった。

彼は、組織から抜けたいなどと言い始めていたと思えば、数年癌が再発せずに生きていて、数年後に組織の関係で殺されて亡くなったことを知った。(詳しい事情を言ってしまうと、わかる人には、誰だかわかってしまうので伏せておく)

花粉症と癌は結構免疫系のことを詳しく調べていくと、共通した研究論文に到達する。

詳しいことは、他でその推奨する医師や学者の書籍や、論文を抜粋して説明していきたいと思うが、私の中では、ほぼ、どうすれば健康で長生きできるかが理解できてきている。

また、それらは、太極拳の内丹仙術と全く一致しているものであることも言っておく。

ただ、花粉症はできれば発症したくないのであるから、これからも研究はこのリサーチセンターで続けていく。

AMRMの記事

自立厚生とは

本来人間は、何もしなくてもただ生きていれば健康です。健康とは単に病気ではないと言うことではなく、本来の生き生きとした生命力あふれる状態のことです。

年金問題を解決するには、全ての人が自立して自分の健康を確立することです。

健康とは心と体の心身一如と森羅万象が和合した状態です。